イケメンすぎる三兄弟は私を捕えて離してくれない
こんなことをするために来たんじゃない。



裕貴くんを連れ戻しに来たんだよ……私たち。



「裕貴くん、どうしてここにいるんですか」



「……別に、お前には関係ないだろ」



突き放す言葉にズキ、としたけど気にせずに話し続ける。



「凪くんと修斗くん、お母さんもみんな心配してるんです。だから……」



「だから。お前には関係ないって言ってるだろ。お母さん、お母さんうるせぇよ」



冷たく睨んできた裕貴くんに、さっきの男の人以上にぞくりとしてそっと離れた。
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