イケメンすぎる三兄弟は私を捕えて離してくれない
裕貴くんは女の子が苦手。



それなのに私は……。



「ごめんなさい、凪くん、修斗くん」



「大丈夫だよ。もう帰ろう」



「裕貴、引きずっているのはわかるけど、こういう集団に混じって夜まで遊ぶのは違う。早く帰ってこい。咲さんが困るだろ」



凪くんが強く言い放った後、私の手を引いて踵を返し、歩き出した。



横目で凪くんを見ると、少し辛そうに前を向いている。



引きずるって……どういう事だろう。



「由奈ちゃんごめんね」



修斗くんが申し訳なさそうに謝った。
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