イケメンすぎる三兄弟は私を捕えて離してくれない

第5話 体育祭に向けて

朝六時半・リビング・キッチン



「んー」



まだ眠たいと言っている重たいまぶたを持ち上げながら、私はキッチンに立ってみんなの朝食を作っていた。



正直、まだ私の作るご飯を食べて貰えるとは思っていない。



だけどお母さんの朝食は私が作るって決めているからいつも通り作らないといけない。



一応前に買っていた菓子パンはあるから大丈夫……だよね。



卵焼きを焼いて味噌汁を作っている時、階段から誰かが降りてくる音がした。



まだその足音に慣れていないからつい身構えてしまう。
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