移動初日の歓迎会で記憶を失い朝目が覚めたら女嫌いで有名な先輩が隣で寝ていました
三十二話
リリィが閉じ込められていた屋敷から少し離れた場所に、魔法陣が二つ現れた。そこは周囲を岩壁に囲まれたひらけた場所だ。
一つの魔法陣からレインが、少し離れた魔法陣からはユリスが現れる。
「ここなら思う存分戦えるね」
レインがにっこりと微笑むと、ユリスはレインを睨んだ。
「上級魔法士のお前が、特級魔法士の俺に勝てるとでも思ってるの」
ユリスの体がふわっと浮き、ユリスの周囲に膨大な魔力が現れる。だがそれを見てもレインは微笑を絶やさなかった。
「まさか、僕が何の策もないまま君に挑むと思ってる?僕はね、勝てない戦いはしない主義なんだ」
レインはそう言って懐から一つの真っ黒な石を取り出した。そして、その石に手をかざすと魔法陣が浮かび上がる。その瞬間、真っ黒だった石が真っ赤に発光し、異常な量の魔力が放たれた。
「な、魔石!?」
ユリスが驚くと、レインは微笑んだままその魔石を口に含み、飲み込んだ。レインの体内から真っ赤な光が漏れ出る。
「グッ、ゲェッ、ガハッ」
一つの魔法陣からレインが、少し離れた魔法陣からはユリスが現れる。
「ここなら思う存分戦えるね」
レインがにっこりと微笑むと、ユリスはレインを睨んだ。
「上級魔法士のお前が、特級魔法士の俺に勝てるとでも思ってるの」
ユリスの体がふわっと浮き、ユリスの周囲に膨大な魔力が現れる。だがそれを見てもレインは微笑を絶やさなかった。
「まさか、僕が何の策もないまま君に挑むと思ってる?僕はね、勝てない戦いはしない主義なんだ」
レインはそう言って懐から一つの真っ黒な石を取り出した。そして、その石に手をかざすと魔法陣が浮かび上がる。その瞬間、真っ黒だった石が真っ赤に発光し、異常な量の魔力が放たれた。
「な、魔石!?」
ユリスが驚くと、レインは微笑んだままその魔石を口に含み、飲み込んだ。レインの体内から真っ赤な光が漏れ出る。
「グッ、ゲェッ、ガハッ」