イジワルな君の甘い溺愛
その後はアルパカに餌をあげてみたり、ゾウやキリンなどたくさんの動物を見たり。
動物園なんてすごく久しぶりだから、すっかり夢中になっちゃった…
「なぁ、あれ見ろよ」
相変わらず私の手を握って歩き進める栗山くんが、少し先の檻を指差した。
「あれ、お前の仲間じゃね」
檻に近づいて見えたのは、メガネザルだ。
さっきまですごく高かったテンションは、栗山くんの一言でダダ下がりだ。
メガネザルは大きい目でじっとこちらを見ている。