イジワルな君の甘い溺愛
そっか…そうだよね…
栗山く…じゃなくて弥生くん、すごく整った顔してるし、勉強も運動も完璧にこなすし、モテて当たり前だよね。
胸のあたりにもやもやとした重い何かが溜まっていくのを感じた。
「ほら早く食べないとお昼休み終わっちゃうよ」
時計を見た夢ちゃんに急かされた。
「あ、うん」
急いで食べたから、軽く胸焼け起こしちゃったのかな…
これ以上食べても悪化しそうな気がして、私は少しおかずを残したまま、お弁当箱の蓋を閉じた。