イジワルな君の甘い溺愛
けど泣くのを堪えるのに必死で、そんなのはもうどうでもよかった。
「そう!だから木嶋さん、私たちのこと応援してね!」
「……うん」
「ありがとう、木嶋さん!じゃあねー!」
間宮さんが横を通り抜けて、階段を登っていく。
私はその場に立ち尽くしていたけど、急に足の力が抜けて、その場にしゃがみ込んだ。
今になって溢れてきた涙を、私はただ息を殺してぬぐうことしかできなかった。
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