イジワルな君の甘い溺愛
♣︎キミの本音♣︎


あれから日にちだけがすぎて、気づけば週末を迎えていた。


この間に、私が眺めていた教室の景色ががらりと変わった。


前々から男子がリクエストしていた席替えがこの数日間で行われて、あみだくじで席を決めた結果、新しい席は前の席からずいぶん離れた場所だ。


もちろん、後ろの席にいた、弥生くんも。


今までは私の後ろの席だった弥生くんは今回の席替えで前の方へ移動して、距離が出来てしまった。


けど、結果的によかったのかもしれない。


ずっとあのままの席だったら、私の勝手ではあるけど、すごく気まずかったから。






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