イジワルな君の甘い溺愛
腕を掴んでいた弥生くんの手が、ゆっくりと離れる。
そして、小さくふぅと息をつく弥生くん。
「お前が、昔から俺のことを嫌ってるのは知ってる」
「え…あの、私は…」
確かに、ずっと弥生くんのことは苦手だと思ってた。
だから、自分がこんな気持ちを抱くなんて、最初は信じられなくて…
でも一緒にいる時間が増えれば増えるほど、弥生くんの知らない一面をいっぱい知って、意地悪だけど本当は優しいとこもあって。