イジワルな君の甘い溺愛


腕を掴んでいた弥生くんの手が、ゆっくりと離れる。


そして、小さくふぅと息をつく弥生くん。


「お前が、昔から俺のことを嫌ってるのは知ってる」


「え…あの、私は…」


確かに、ずっと弥生くんのことは苦手だと思ってた。


だから、自分がこんな気持ちを抱くなんて、最初は信じられなくて…


でも一緒にいる時間が増えれば増えるほど、弥生くんの知らない一面をいっぱい知って、意地悪だけど本当は優しいとこもあって。




< 159 / 187 >

この作品をシェア

pagetop