イジワルな君の甘い溺愛
……こ、この人、本当にあの栗山くん、だよね…?
見たことのない優しい笑顔を見せられて、びっくりのあまり何度も瞬きを繰り返す私を、今度は栗山くんが観察しているようだった。
下から上へとその視線が移動してる。
「な、な、何?」
「お前は……全然変わんねーな、その幼児体型。まあ、唯一変わったとすれば…メガネザルがただのサルに変わったことぐらいか」
「……」
なんか、あの栗山くん!?って疑ったけど、やっぱりあの栗山くんだった。
「べ、勉強教えてくれるなら早く教えてよ…」
「お前が最初から集中してないのが悪い」
「だからそれは…!」
「いちいち突っかかってくんな。ほら、最初はこの問題」