イジワルな君の甘い溺愛
『木嶋さんじゃ、釣り合わない』
間宮さんの言葉が、脳裏によぎる。
「私で、いいのかなって…」
夢ちゃんはきょとんとした顔をしてたけど、「もう、何言ってんの!」とちょっぴり怖い顔で詰め寄られた。
「花には花にしかない良いところがいっぱいあるじゃない!それに、栗山だって、花だから好きになったんじゃないの?」
「…うん」
「そんなに自分を卑下しちゃダメ。自分の気持ちがわかってるなら、クヨクヨしてる場合じゃないよ。ちゃんと、花の気持ちも言わないと」