イジワルな君の甘い溺愛


はあ、と息を整えながら口を離した弥生くん。


私はもう頭がクラクラして、何がなんだかわからない。


「も、無理…」


「あんな顔で睨まれても、怖くもなんともねーよ。むしろ逆効果だっつうの」


全く悪びれる様子もない弥生くんに、私はむっと口を尖らせる。


「おい花、こっち向け」


「な、何?」


「いいから。そんで、目閉じろ」





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