イジワルな君の甘い溺愛
♣︎転校生の正体♣︎


どうして、こんなことになっているのだろう。


クラスの女子が黄色い声をあげている。


チョークの音をカッカッと響かせて、先生は黒板に名前を書いていた。


その隣に立っている、栗山くんーーーー。


私は夢でも見ているのだろうか…。
それも、とびきりの悪夢を。


「やっば!ちょーかっこいい!」


特に女子の中でも賑やかに声を上げていたのは、クラス一の美少女、間宮 百合ちゃんだ。


間宮さんはくりっとした目にふんわりウェーブのかかった髪で、すごく可愛い子だ。


クラスだけじゃなくて学年でもマドンナ的存在感。


嬉しそうな女子たちをよそに男子はみんなつまらなそうにしている。




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