イジワルな君の甘い溺愛


「ほらほらそこ、静かに!栗山くん、自己紹介お願いね」


「…栗山弥生です。よろしく」


私はなるべく目を合わせないようにしながら、早くホームルーム終わらないかなぁなんて思っていた。



「それじゃあ、席は……そうね、木嶋さんの後ろが空いてるわね」


「……えっ!?」


げっ!?に似たえっ!?が出た。


夢ちゃんはを見れば「ガンバレ!」と口元動いている。


何に対する頑張れなのかもうよくわからないけど、私は汗が止まらない。


席が前後なんて小学校の時と同じじゃんっ!?


と、気づけば栗山くんは私の席の前で止まって。


「よろしく」


と黒い笑みを浮かべて颯爽と後ろに座った。





< 24 / 187 >

この作品をシェア

pagetop