イジワルな君の甘い溺愛
「ほらほらそこ、静かに!栗山くん、自己紹介お願いね」
「…栗山弥生です。よろしく」
私はなるべく目を合わせないようにしながら、早くホームルーム終わらないかなぁなんて思っていた。
「それじゃあ、席は……そうね、木嶋さんの後ろが空いてるわね」
「……えっ!?」
げっ!?に似たえっ!?が出た。
夢ちゃんはを見れば「ガンバレ!」と口元動いている。
何に対する頑張れなのかもうよくわからないけど、私は汗が止まらない。
席が前後なんて小学校の時と同じじゃんっ!?
と、気づけば栗山くんは私の席の前で止まって。
「よろしく」
と黒い笑みを浮かべて颯爽と後ろに座った。