イジワルな君の甘い溺愛


強がって堪えていた涙が一気に溢れる。


私は栗山くんを押しのけて、その場を走り去った。


それが、栗山くんとの最後のやりとり。


それから1週間近く学校を休んで何日かぶりの登校をしたけど、なぜか栗山くんの机は綺麗に中身も、横にかかった荷物もなくなっていた。


クラスの子によれば私が休んでいる間にお父さんの仕事の関係で引っ越したらしい。


そんな話、全く聞いていなかったし知らなかった。



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