イジワルな君の甘い溺愛
「戸締りちゃんとするし、大丈夫だよ」
って安心してもらおうとしたんだけど…
「どうすんの強盗とか、不審者入ってきたら!」
夢ちゃんの心配は止まらない。
そんなことほぼないだろうけど、さすがに強盗とか不審者とか具体的な名前を出されたら、私だって不安になる。
後ろから何か視線を感じたような気がした。
けど、多分気のせい。
夢ちゃんが心配してくれてるのは嬉しいけど、これ以上怖いこと言われたらさすがに晴翔と2人で過ごせなくなる。
「あ、私ちょっと自販機行ってくるね!」
「ちょっと花!」と夢ちゃんの声がしたけど、ごめん夢ちゃん!と心の中で謝って教室を出た。