イジワルな君の甘い溺愛


保育園に着くと、満面の笑みで晴翔がこちらにかけてきた。


そして、少し離れたところに立っている栗山くんを見つけて、「あ、この間うちにきたやつだ!」と指を指す。


「よかったね、晴翔くん。今日はお姉ちゃんが来てくれて」


「うん!先生、さようなら!」


見送ってくれた先生にぺこりと頭を下げて、晴翔の手を握る。


小さくて、あたたかい、子供の手だ。



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