イジワルな君の甘い溺愛
「……栗山くんもハンバーグでいい?」
「いい。……何か手伝うか?」
冷蔵庫から食材を出していると、栗山くんが近づいてきた。
「あ…ううん、大丈夫。晴翔のこと、お願いしてもいいかな」
栗山くんは無言で頷く。
晴翔が「やよい、早く!」とテレビの前で栗山くんを待っていた。
ゲームは1日1時間と、お母さんとの約束があるけど、それももうとっくに過ぎている。
今日くらい、いいよねとまるで兄弟のような栗山くんと晴翔を見て、心の中でつぶやいた。
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熱々のハンバーグを3皿並べて、私たちは食卓に座った。
晴翔は待ちきれなかったのか、がっつくように食べている。
「その、味付けとか口に合わなかったらごめんね」