イジワルな君の甘い溺愛


いざ食器を洗おうとしたとき。


「ただいまぁー」


「あ、お母さんだ!」


玄関が開く音がして、晴翔は一目散に玄関に向かう。
予定してたより、だいぶ早く帰ってきたらしい。


「ただいま晴翔……あら、弥生くん、来てたの!」


リビングのドアを開けたお母さんは少しびっくりしたように目を見開いたけど、どこかほっとしたような顔をした。


「すいません、遅くまでお邪魔してしまって」


「いいのよ!よかった、弥生くんいてくれて。花にお願いしたはいいけど、やっぱり心配で超特急で帰って来ちゃったけど……弥生くんが一緒なら大丈夫だったわね。花も今日は色々ありがとね」


「僕ね、やよいとゲームしたんだよ!やよい、すっごいゲーム上手だった」


晴翔はすっかり栗山くんにくっついて離れない。




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