イジワルな君の甘い溺愛


全く良い思い出なんかない


私が超苦手な


「く、栗山くん!?」


あまりの驚きに大きな声を出しちゃったせいで、他の人がびっくりしたようにこちらを見た。


「あ……ごめんなさい」


小さく頭を下げて、私は今の状況を必死に頭の中でまとめる。


" メガネザル"


さっきそう呼ばれたのは、私が小学生の時に栗山くんに呼ばれていたあだ名。


昔は度が強いメガネをした眼鏡っ子だった私に彼が命名した。


……でも、なんで栗山くんがここに?


栗山くんは5年生の途中で引っ越したはず。






< 7 / 129 >

この作品をシェア

pagetop