イジワルな君の甘い溺愛


お祭りはすごい賑わいだった。


「射的勝負しようぜ!」


「……何でお前と」


「お、負けんのが怖いのか?ほら、早く行こうぜ!」


面倒くさそうにしていた栗山くんは平野くんに連れられて、今は少し離れた射的の屋台にいる。
私たちは夢ちゃんが食べたいといっていたチョコバナナの屋台を探していたところ。


「花、あそこにチョコバナナの屋台あったよ。花も食べる?」


「あ、ううん、私は大丈夫。私あとでりんご飴食べたいなって思ってて」


「いいね、私も食べたい!チョコバナナすぐ買ってくるから、ちょっと待ってて!」


夢ちゃんはチョコバナナの屋台へと向かって、私は人の邪魔にならない端の方で待つことにした。




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