イジワルな君の甘い溺愛


「いや、さすがに36点はないわ」


必死に頭を巡らせていた私をよそに、栗山くんはまとめたプリントの1番上にあった数学の答案を手にしている。


「あの、勝手触らないでいただけると…」


「テストのやり直しでもしてるわけ」


「………まぁ」


「でもわかんなくて死んでたんだろ」


「うっ……」


そうです、その通りですから、早くその手元のテスト返してくれないかな……


小学生の時は毎回のテストで100点の人を先生が発表して、毎回のように呼ばれていた栗山くんにはこの点数はありえないんだろう。





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