冷凍マンモス、氷漬けの恋

ねむれないミイラ



眠れない、食べられない。

そんな日々が続いて私はどうなるのか。

ミイラにでもなってしまうのか。

愛が何か分かるとするなら、これがそうであって欲しい。

苦しみこそ、私が欲しいものだって気がついた。

愛の苦しみからは誰も逃れられないと気づいた。

今まで私、空虚な平和を飲み込めずにいた。
空虚な不安を吐き出せずにいた。

この空虚な穴の理由が分かった時、

この渇きこそが、生きる喜び、愛の苦しみだと気づく。

だけど苦しいのはやっぱり嫌、

お願い私を抱きしめて。

早く、私をどこかへ連れ去って。

お願い私を無茶苦茶に壊してしまって、

印が欲しい

2度と忘れないように、消えないように。

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