先輩が私にフキゲンな理由《10月〜大幅修正開始予定》
郁人って、人との距離感、線引きしすぎなんだよな。
だから俺にいっつも必ずべったりというほど隣にいる。
この謎のある強い執着心。
この強い執着心の根源は……
「聞いてくれないみたいだからもう話変えるけど。ふーちゃんにね、今日も連絡入れたんだけど、既読無視された」
「だろうな」
「俺何回も謝ってるのにさ、何で?」
「……自分で考えろ」
斉藤から来ていた。
ある出来事がきっかけで絶縁。
それが起こったのはちょうど俺と知り合う前の小学校6年生の頃だから、詳しい事情は知らない。
いくら親友だとしても、必要以上に突っ込まないのが正しい友達の距離感、だと思っているから。
俺は結局───部外者だから。
これは郁人と斉藤の問題。
第三者の俺が、そこにどうこう言ったって状況が変わったり、2人の気持ちが変わることもない。
だから俺はただ聞き流すだけ。
もう、大切な奴を、俺のせいで傷つけたくないんだ。
だから俺にいっつも必ずべったりというほど隣にいる。
この謎のある強い執着心。
この強い執着心の根源は……
「聞いてくれないみたいだからもう話変えるけど。ふーちゃんにね、今日も連絡入れたんだけど、既読無視された」
「だろうな」
「俺何回も謝ってるのにさ、何で?」
「……自分で考えろ」
斉藤から来ていた。
ある出来事がきっかけで絶縁。
それが起こったのはちょうど俺と知り合う前の小学校6年生の頃だから、詳しい事情は知らない。
いくら親友だとしても、必要以上に突っ込まないのが正しい友達の距離感、だと思っているから。
俺は結局───部外者だから。
これは郁人と斉藤の問題。
第三者の俺が、そこにどうこう言ったって状況が変わったり、2人の気持ちが変わることもない。
だから俺はただ聞き流すだけ。
もう、大切な奴を、俺のせいで傷つけたくないんだ。