先輩が私にフキゲンな理由《10月〜大幅修正開始予定》
そして、あっという間に日曜日。


(初戦は去年負けたチームか。初戦から強豪校って…)


いやいや、これまでずっと練習してきたんだ。


負けるなんて思うな。


この新人戦に勝ったら、告白するって決めたんだからーー…


(それにしても、春乃遅いな。いつも律儀守るくらいの真面目な奴なのに)


「あ!いた、キャプテン!」


「どうした?」


初戦から強豪校に負けないよう気合いを入れていた俺は、突然1年の男子バスケのメンバーに話しかけられた。


そしてそこに連なって女子バスケのメンバーも。


何となく、嫌な予感がした。


「あの、春乃さん達のこと聞きました?」


「春乃…さん“達”?」


何で春乃単体じゃないのか。


俺はこの時疑問を抱いた。


「…あの3人に何かあったのか?」


「あ、いや、俺らもそんな詳しい事情は知らないんですけど、当分は部活に参加出来ないって」
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