先輩が私にフキゲンな理由《10月〜大幅修正開始予定》
それから状況はさらに悪化するよう変化し始めた。


桐谷の葬式が終わったまた1週間。


「先輩、お水です!」


「……サンキュ」


(そういえば最近櫻井見かけないな…)


俺は、ふともう1つの違和感に気づいた。


「春乃」


「?はい!何でしょうか!」


「……櫻井は?」


「…え…っ?」


「いや最近一緒じゃないなと思って」


「あ、え、っと…」


?何で思い止まるんだ…?


「えっと、最近ちょっと忙しいみたいで…!」


「……そうか」


忙しい、か。
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