先輩が私にフキゲンな理由《10月〜大幅修正開始予定》
「ーう、桐生、きーりゅーうー!」


ハッと郁人の声で我に返った。


「あ、あぁ、どうした」


「どうしたじゃないよ。で、どうすんの」


「何が」


「……走馬灯でも見てた?」


「俺を勝手に死なせようとするな」


「じゃあ分かるよね。何の話してたか」


「春乃の話だろ。……告白なんて、出来るかよ。今更」


「だからちゃんと話せば…」


「ちゃんと話したところで何か変わるのかよ」


「……桐生さ、もしここで何か変わらないと絶対後悔する」


「はぁ……?」


「知ってるでしょ、ふーちゃんと絶縁状態の俺のこと。あの時〜だったらとかそんなの言うのかっこ悪いでしょ。
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