先輩が私にフキゲンな理由《10月〜大幅修正開始予定》
来たのは、誰もいない空いている体育館。


何で体育館に……?


「春乃」


「あ、はい、何でしょう!?」


「バスケしね?」


「へ?」


バスケ……?


「っつってもシュート入れるくらいだけど」


「えっと、私バスケ苦手と言ったの…」


「……あー忘れてた」


忘れてた!?って、先輩私に関心ないじゃん…!


いや分かってはいたけど…!


「だったら…!」


「……先輩と一緒にできるバスケ最後なんだから、下手でも良いんじゃねぇの?」


「!」


最後……。


そっか、先輩が部活引退したのって新人戦が始まる前の5月下旬くらいだったもんね。


先輩が卒業するまでもう1週間も切ってしまった。


今日含めて残り3日。


「……じゃあ、やるだけやってみます」


「ん」


バスケットボールを体育館倉庫から持ってきた先輩はそのボールを投げてきて、変化球なボールを何とかキャッチした。
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