先輩が私にフキゲンな理由《10月〜大幅修正開始予定》
私に呆れてため息をはぁ…と浅くついた先輩。


うぅ…仕方ないじゃないですか。


先輩がかっこよすぎるのがいけないんだもん。


「とりあえずもう1回入れてみろ」


「は、はいっ」


ボールを両手で持って、ゴールに目掛けて投げてみる。


「えいっ」


そしてまたして跳ね返ってきたボール。


「ぶふっ」


「っぷ、またかよ」


先輩はクククッと面白ろがるように笑ってきた。


う…ひどい。


下手なものは下手なんだもん。


「むぅ…絶対入れてみせます!」


こ、今度こそ入れてやるんだから…!


「持ち方違う。両手で三角形を作ってーー」


すると突然抱きしめているかのように、後ろから私が持ってるバスケットボールを持って力を入れる先輩。


へ!?


「せ、先輩っ…」


「…こら、後ろ向くな。ゴールに入れるんだからゴール見ろ」


「は、はいっ」
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