傷心女子は極上ライフセーバーの蜜愛で甘くとろける
「というかどうして真奈美が知ってるの?」
「それがさ、会社の給湯室で修羅場ってたらしいのよ!私は技術部の先輩から聞いたんだけど、浮気相手の子……技術部の新卒らしくて、凪と二股かけられてたの知らなかったんだって。それで彼女がいただなんて聞いてませんで大揉め!彼女大泣きして別れる別れないで揉めて、大声で言い合うもんだから当然皆にバレるしで大変だったんだって。周吾、部長から大目玉食らったらしいよ〜社内の風紀を乱すな!って。十月の人事で本社から飛ばされるってもっぱらの噂」
「なるほどねぇ……」
(騙してたのはどっちよ)
臨場感たっぷりの真奈美の話を聞きながら、凪は呆れて肩をすくめた。
もしかしたら浮気相手だった彼女は、プルメリアリゾートでの漣と周吾の会話を聞いていたのかもしれない。そこで凪と二股をかけられていたことを初めて知って、絶望したんだろうか。
まだ社会に出て間もない女の子をたぶらかすなんて最低すぎる。心の底から周吾を軽蔑しながら、凪は日替わり定食についているサラダを頬張った。
しかめっ面で咀嚼する凪を、真奈美はなぜか訳知り顔で見つめている。
「で、凪の方はどうなの?なんかいいことあったんでしょ?新しい男でも見つけた?」
真奈美の鋭すぎる読みに、思わずサラダを口から噴きそうになる。
「それがさ、会社の給湯室で修羅場ってたらしいのよ!私は技術部の先輩から聞いたんだけど、浮気相手の子……技術部の新卒らしくて、凪と二股かけられてたの知らなかったんだって。それで彼女がいただなんて聞いてませんで大揉め!彼女大泣きして別れる別れないで揉めて、大声で言い合うもんだから当然皆にバレるしで大変だったんだって。周吾、部長から大目玉食らったらしいよ〜社内の風紀を乱すな!って。十月の人事で本社から飛ばされるってもっぱらの噂」
「なるほどねぇ……」
(騙してたのはどっちよ)
臨場感たっぷりの真奈美の話を聞きながら、凪は呆れて肩をすくめた。
もしかしたら浮気相手だった彼女は、プルメリアリゾートでの漣と周吾の会話を聞いていたのかもしれない。そこで凪と二股をかけられていたことを初めて知って、絶望したんだろうか。
まだ社会に出て間もない女の子をたぶらかすなんて最低すぎる。心の底から周吾を軽蔑しながら、凪は日替わり定食についているサラダを頬張った。
しかめっ面で咀嚼する凪を、真奈美はなぜか訳知り顔で見つめている。
「で、凪の方はどうなの?なんかいいことあったんでしょ?新しい男でも見つけた?」
真奈美の鋭すぎる読みに、思わずサラダを口から噴きそうになる。