私が代わりになる
「まさか、貝塚と付き合ってるなんて思ってなかったわ」

「関係ないでしょ…」


私が無理やり彼女にしてもらった。

でも、これは絶対コイツにはバレたらいけない。


コイツにバレたら…ヤバいことになるだろう、きっと。


「しかも、この会社だったとわな」

「………」


今すぐ辞めたい。

でも、辞める勇気もない。


「これから、楽しくなるね?」

「は?」

「これ、見て?」


見せられたのは…昔の写真。

コイツ…!!!!


「これ、貝塚に見せたらどう思うかな?」

「やめて…」

「だったら、俺の言うこと聞くこと。いい?」

「それは…」

「拒否権ないよな?これ、見られたくないもんな?」


と、携帯に移した画像をチラつかせる宮野。

卑怯すぎる。


コイツのことだから、卑怯でも関係ないんだろうけどね。
< 20 / 91 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop