私が代わりになる
「お前…」


俺はやってしまった。

宮野を殴り掛かり、病院送りにしてしまった。


言うまでもなく、俺は警察のお世話になった。

かっこ悪い。


「これからは、気をつけてくださいね」

と、警察官に言われ解放された。


拘束され10時間。

やっと外に出れたと思ったら、もう朝だった。


警察署の前に、なぜか七彩がいる。

俺、知らせてないはずだけど…


「七彩…」

「バカ、広太!」


バカで悪かったな。

そんなん自分でわかってるっつーの。


「心配した」

「悪い…」

「宮野から連絡来て、広太がここにいるから迎えに行けって」


宮野が?

何を考えてるんだ?アイツは。


「アイツには近づくな」

俺はそう言うと七彩を抱きしめた。
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