私が代わりになる
私は、昔のことも全て話した。

包み隠さずに。


広太は、ずっと私を抱きしめながら聞いてくれた。

時々力強くなったのは、きっと怒ってるんだよね。


私に?宮野に?

わからないけど…


「話してくれてありがとう。そして、気づいてやれなくて悪かった…」

「広太…」

「次は俺の番。聞いてくれるか?」

「うん」


広太は何を話すの?

やっぱり彼女でいるのやめろって?


もう、覚悟は決めてある。

だけどやっぱりちょっとよ怖いね…


「遥も寝とってたよ、アイツ」

「え?」


遥って、広太の元カノだよね?

元カノにまで手を出してたの?

どうして?


宮野は広太の親友じゃなかったの?

裏切ってたってこと…?
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