私が代わりになる
「一緒に寝るぞ」


ええぇぇえ?一緒に?

むりむりむり、むりー!


「一人で寝てきなよ!私、帰るから」

「帰るなよ…」

「え?」


弱々しい広太。

私の腕を離さないで子犬のような目で私を見つめる。


「じゃあ、ソファー借りるね」

「むり、一緒に寝るんだ」


なんで〜!!!

私の心臓もたないって。


一緒に寝るとか恥ずかしすぎる!!!


「むりだよ…」

「なんで?」

「恥ずかしい…」

「大丈夫だ」


そう言って広太は、私をベッドまで連れてきて強制的に一緒に寝かされた。

抱きしめられながら。


私は一睡もできなかった。

広太のせいだああああああ!
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