私が代わりになる

広太side

目が覚めたら、横に七彩はいなかった。

帰ったか。


と思いながら、リビングに向かうとソファーで寝てる七彩。

嫌がってたしな…


俺は七彩の寝顔を覗き込む。


可愛い

どうしてか俺は、七彩が愛おしくて仕方ない。


寝てる七彩にキスを落とす。

起きないよな?と思いながらも、キスしたい衝動を抑えられない。


七彩はズルいよな。

俺にズカズカと土足で入ってくる。


だけどそれは、嫌な気はしない。


俺は気づいていたんだ。

七彩に惹かれていることを。


「…んっ」

やべ、起きたか?


「あ、広太…おはよ…」

寝起きの七彩は、目を擦りながら俺を見る。


やめてくれ、襲いたくなってしまうから。

なんて思っても、七彩は知らない。


ほんとにズルい、コイツは。
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