私が代わりになる
「広太、仕事大丈夫?」

「は?あー…警察で連絡入れておいたから大丈夫だ。七彩こそ、仕事あったよな?悪い…」


今日は普通に平日。

仕事あったはずなのに、七彩は俺の傍にいてくれた。


「大丈夫、休むって連絡してあるから」

七彩も休んでしまった。


でも、アイツがいるところに行かせたくなかったしな…


「悪いな。でも、会社にはアイツが…」

「うん…どうしようかなって、考えてたんだ」

「七彩はどうしたい?」

「仕事辞める勇気がなくて。辞めたいけど…」


辞める勇気ってなんだよ。

辞めればいいじゃねぇかよ。


「辞めたあと、新しい仕事見つかるかなとか…色々考えたら怖くなっちゃって」

なるほど。そういうことか。
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