私が代わりになる
結局、一緒に寝るはめになった。

一睡もできなかったけどね。


広太は私を抱き枕にして、ぐっすり眠ってました。

私だけなんだよね、余裕ないの。


そんなの当たり前。

広太は私のことなんて、なんとも思ってない。

ただ遥さんの代わりくらいにしか思ってない。


辛い、苦しい…

私だけを見て欲しい。


でも、それは叶わない。

わかってたこと。覚悟してたこと。


「バカだな、自分」


なんて一人言言ったところで、広太はいない。

仕事に行ったからね。


ニートなんて久しぶりすぎて、何をしていいのかわからない。

出かけることもできないし、家事もある程度終わった。


「暇だ〜!!!!」

と、叫んだって意味ないけど…
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