私が代わりになる
結局俺は、遥を家にあげてしまった。

今すぐ七彩を探したい気持ちと、遥が目の前にいる現実。


頭がパンクしそうだ。


「綺麗になってる…」

「七彩が家事してくれてるからな」


遥は家事が苦手。

でも七彩は、家事が得意なのかいつも綺麗でご飯も美味しい。


「彼女は、ほんとに広太のこと好きなんだね」

「…………」


そんなの知ってる。

でも俺は…


「広太、ごめんなさい。私は宮野にハメられた。広太が浮気してるって言われて…私は広太を信じてあげれなかった…」

「は?」


俺がいつ浮気したんだよ。

全く身に覚えがない。


「今日いきなり、広太が浮気したことは嘘だ。音無が俺のとこに来るから、お前はもう貝塚のとこへ帰れと言われたの」


なるほどな、そういうことか。

アイツはこれを企んでたということか。
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