私が代わりになる
「七彩っ!!!」


警察の後ろから勢いよく声をかけて抱きしめる広太。

え?どうなってるの?


「悪い、遅くなった」

「広太…どうして…」

「俺はお前を守ると言っただろ?遅くなったけど…」


広太が助けてくれた…?

遥さんは…?


「遥さんは…」

「お前を助けてやれって。色々話し合った。今までごめん…でも、俺は…」


何かを言いたそうな広太だけど、私は意識が朦朧としていた。

視界が揺れていて、広太が2人いるように見える…


「広太、ありがとう…」

私は、お礼を言ったあと意識を失った。
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