私が代わりになる
「広太が謝らないで…」

「俺のせいで…」

「広太のせいじゃない!私が悪いの…」


と、七彩は自分のせいにしてる。

なんで七彩が悪いんだよ!

七彩は何も悪くないだろ?


「遥さんとせっかく会えたのに…」


コイツ…まだ勘違いしてるのか?

いや、俺がちゃんと言わないからか。


というか、言う前に倒れたんだよな七彩は。


「遥とは終わったんだよ」

「え?」

「お前は、遥と俺を会わせるために宮野のとこに行ったんだろ?遥から聞いた。そして遥は、お前を助けてやれって言って帰って行ったよ」

「嘘…」


下を向く七彩を俺は抱きしめ、深呼吸をして耳元で

「俺、お前のこと好きだわ」

と、告白した。


人生初めての告白だった。
< 58 / 91 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop