私が代わりになる

七彩side

嘘でしょ…?

広太が私のこと好き…?


「七彩?」

「もう、代わりじゃなくていいの…?」

「今までごめん…でも、俺は七彩が好きだ」


夢みたい…

まだ夢の中とかじゃないよね?


「もう俺のこと嫌い?」

と、不安そうに言う広太。


バカすぎるでしょ!


「バカ」

「は?」

「好きに決まってるじゃん…」

「七彩」


広太は私の名前を呼んだあと、優しくキスをしてくれた。


広太が、遥さんじゃなく私を選んでくれた。

絶対好きになってもらえないって思ってたのに…


「このまま死んでもいいかも」

「ふざけんな。お前が死んだら、俺どうすればいいんだよ」

なんて言うもんだから笑ってしまった。


「何笑ってんだよ」

不貞腐れてる広太…可愛いかも。
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