私が代わりになる
「早く帰りたい」

「あと1週間は入院だぞ」

「え〜!」


あんだけ殴られたからやっぱり、肋骨にヒビと左腕は骨折していた。

でも、それだけで済んだのは奇跡だよね。


「毎日来てやるから」

「ありがとう…そういえば、あの人は来てたの?」


あの人が来ることないとは思うけど…

お父さんに言われたら、仕方なく来るかもしれない。


「一応着替えとか持ってきてた。すぐ帰ってたけどな」

「やっぱりそうだよね」


あの人のことだから、そうだと思ってた。


「お父さんは、毎晩来てたぞ」

「え?毎晩?」


お父さん…

早くあの人と離婚してほしい。

でも、それができないんだよね。

理由はわかってる。


「心配してた。朝になったら連絡入れておけよ」

「そうだね」

お父さん、ごめんね…
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