私が代わりになる
「変な公太〜」

と言いながらも、俺の作った料理を頬張っていた。


変で悪かったな!と心の中で突っ込む。

七彩には振り回されっぱなしだな。


なんて考えながらも夜ご飯は終えた。


そして、片付けも終わり2人でのんびりテレビを見てるときのことだった。


「明日、実家に行こうと思うの」

「は?」


いきなり、実家に行くと言い出した七彩。

なんで急に?


「由利香に会いに…」


なるほど。

七彩なりに、ちゃんと向き合おうとしてるのか。


応援してやらねぇといけないよな。


「頑張れよ」

「ありがとう…」


お礼を言ってても、どこか不安そうな七彩。

俺についてこいと言いたげな顔。


でもここで、俺が甘やかしたらいけない気がした。
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