私が代わりになる

七彩side

ついに来てしまった。

実家に。


義母は今日いないのは知ってる。

お父さんに連絡をしたら教えてくれた。

由利香はいるよね?

由利香がいなければ意味がない…


というか、実家に来るの久しぶりだな。

ずっと避けてたし。


少し緊張しながらも、ゆっくりと中に入った。


「ただいま…」

で、いいのかわからないけど一応言ってみる。

もちろん、「おかえり」なんて言葉は返ってこない。


誰もいないのかな…

と、不安になったけどその心配はないことはすぐに気づいた。


だって、由利香がちょうど目の前を通ったから。


「お姉ちゃん、帰ってきたんだ」

と、素っ気なく言われた。


うん、やっぱり嫌われてるんだな。

そうだよね…
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