私が代わりになる
「由利香、もしママと離婚したら俺と暮らさないか?」

「離婚…」

「私…パパと暮らす!」

「そうか、よかった。とりあえず、しばらく七彩が由利香預かってくれないか?」


え?私が???

いや、それは…


「公太に聞かないと…」

「あ、そうか。今は、貝塚さんと暮らしてるんだったな」

「お姉ちゃん、彼氏と暮らしてるの?すご〜い!」


凄いことなのかな…

当たり前になっちゃってるのかな、私。


「公太に今聞いてみるね」

「頼む」


私は携帯を取りだし、公太に電話をかけることにした。

仕事中だから出てくれるのかわからないせど…


5回呼び出し音が鳴ったあと、公太は電話に出てくれた。


『七彩?』

「あ、仕事中にごめん…」

『いや、大丈夫。どうかしたか?』

「あのね、しばらくの間由利香を預かりたいんだけど…」

『別にいいけど。俺に聞く必要ないだろ?』

「だって…」

『あの家は七彩の家でもある。俺に気を使わなくていいから。な?』

「ありがとう…」

『おう!じゃあ、今日飯行くのは延期だな』


あ、そうだった。

でも、仕方ないか。
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