私が代わりになる
「準備できたよー!」

「………すごい荷物」

「えへへ」


笑ってるけど…

さすがにこれは…


「由利香、少し荷物減らせないのか?」

「え?なんで〜?」


これが今どきの女子高生?

ついてけない…


「邪魔になるだろ」

「そうかな?」

「お父さん、いいよ。由利香、そのままでいいよ。行こっか」

「うん!パパ、またね!」

「あぁ。決着ついたら連絡するな」


私たちは、お父さんに見送られて実家を後にした。

これからどうなるのか、私たちにはわからない。


だけど、やっぱりあの人だけは許さない。

由利香やお父さんに辛い思いさせる女なんて、継母とは言え母親とは認めない。


「なんか、すごいことになっちゃったね…」

「そうだね。でも、由利香に嫌われてなくてよかった」


由利香に嫌われてないとわかって、わたしはほんとに嬉しかった。

これから由利香と暮らせることが、すごく楽しみなのは秘密にしておこうかな。
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