私が代わりになる
「あ…お姉ちゃんのこと、いつもありがとうございます」

と、深深とお辞儀をする由利香ちゃん。


「いや…それより、七彩と仲直りしたの?」

仲直りなのかはわからないけど…


「あ、はい…元々は私が悪いんです…」

「そんなことないよ。七彩も、由利香ちゃんが悪いとは思ってないと思うけど」

「そうですね。お姉ちゃんは、優しいから…」


七彩は優しいけど、それだけじゃない。

ほんとに由利香ちゃんのことを、好きだから貯金も渡したんだし。


「お姉ちゃんから貯金を…」

「あ、受け取ってくれたんだ?七彩、自分のせいでって思ってたらしいから」

「でも、申し訳なくて…」

「これは、受け取ってあげて。七彩の気持ちだから」


受け取ってもらえなかったら、相当落ち込むだろう。

自分を責める七彩しか想像がつかない。
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