私が代わりになる

「確かに最初は、遥の代わりになってもらってた…悪かった…」

「ううん、代わりになるって言ったのは私だから…」


最初から、私は覚悟して代わりになるって言ったんだ。

公太が謝ることじゃない。


「だけど俺は、土足で俺の心の中に入り込んでくる七彩に…気づいたら惹かれていた。そして今は、遥なんかよりももっと、七彩が好きだ」


公太…

すごく嬉しい。


遥さんに嫉妬しないわけじゃない。

今でも、何かあると遥さんなら…って考えることもたくさんある。


でも…今言ってくれたことで、私の心の中はスッキリしていた。


「ありがとう、公太。大好き」

「俺は絶対、七彩を裏切ったりしないから」

「うん！！！」


公太の言葉はほんとに不思議。

すんなりと、公太の言葉は信じられる。