私が代わりになる

七彩side

月日は流れて1週間。

由利香と暮らすのも慣れてきて、毎日が楽しい。


喧嘩をすることもなく、公太とも仲良くしてくれて平和な毎日を過ごしていた。


「お姉ちゃーん!」

「何〜?」

「携帯鳴ってるよー!」

「ありがとう!」


洗濯物を干してるとき、電話が鳴ってたらしい。

由利香から携帯を受け取り見てみると、お父さんから。


決着ついたのかな?


とりあえずかけ直し…っと!


『もしもし』

「あ、お父さん?電話ごめん!」

『いや、気にするな。離婚が決まった』


やっぱり決着ついたんだ。

ということは、由利香との生活ももう終わってしまうのか…

寂しい気持ちが込み上げてくる。


「そっか」

『ただ、由利香の親権のことがまだ…』


はぁ?

この期に及んで、由利香の親権取ろうとしてるってこと?

なんで、浮気しといて…
< 89 / 91 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop