私が代わりになる
『そうか。由利香のこと、頼むな』

「うん、任せておいて!」


私は電話を切り、由利香の元へ。

ちゃんと話さないとね。


「由利香、お父さんたちのことなんだけど」

「うん、決着ついた?」

「離婚するって。でも…」

「ママのことだから、親権は譲らないって言ったんでしょ?」


由利香、なんでもわかってるんだね。


「うん…お父さんは、裁判してでも親権は必ず取るって言ってた。お父さんなら大丈夫」

「そうだね…私のせいで、パパに迷惑かけちゃってるかな…」


由利香…

誰も由利香のせいなんて思ってないのに。

ここまでおいつめたのも、あの人のせいだよね。

絶対に許さない!


「由利香のせいじゃないし迷惑じゃないよ!お父さんは、由利香と暮らしたいんだよ。だから、頑張ってくれてるの。自分のせいにしないで。ね?」


なんて言ってあげたらいいのか、正直わからない。

でも、由利香のせいでも迷惑なんて思うこともないのは間違いない。

自分を責めないで欲しい…。
< 91 / 91 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

意地悪な部長と私

総文字数/55,453

恋愛(オフィスラブ)145ページ

表紙を見る
溺愛彼氏はホスト様

総文字数/1,923

恋愛(純愛)5ページ

表紙を見る
先生は旦那様

総文字数/10,820

恋愛(学園)60ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop